2015年3月21日

メロディ



あれやこれやと多忙につき、長らくお待たせいたしました。

ようやく(ひとまず?)レストア作業を終えた「あるもの」の正体は1994年製のホンダ「NS-1(エヌエスワン)」というバイク。愛称はメロディです。

ホンダNSRとはパターンが異なる白基調のロスマンズカラーが美しい限定モデルです(RIII型)。


 オリジナルのカウルも傷が少ないので美品なのかも。

一見すると「原動機付自転車」とは思えない異色の大柄ボディに前後17インチホールの本格仕様は、オートバイには目覚めたけれど単車というハードルを越えられない学◯達の心を釘付けにした人気モデルだと思われます。

他にもTZR50RやアプリリアのRS50が近い存在でしょうか...(・ω・)

原付でも見栄を張りたい。

この飽くなき切実な欲望のために当時の若者たちは数々の改造や転倒を重ねながら大人になっていったことでしょう(今は40歳前後のライダーが熱中しているかもしれませんねw)。

そして学◯という限られたエリアで一日の大半を過ごす当時の私にとって、オートバイでツーリング(社会勉強)をすることで、いろんな失敗や知識を学ぶきっかけとなった嗜好の名品ですw

旅先でいろんな人たちと会話をしたり、泊まりで旅に出掛けたり。行き着く先々でたくさんの迷惑をかけたと思うのですが、知らない土地での経験は今となっては良き思い出となっております。

ちなみに。

原付ではあるものの、その大きさから単車と間違われることもしばしば。これはNS-1乗りにとって最高の褒め言葉だったのを覚えています。きっとあるあるですよね(笑)

でも。

大きいということは車重が重く、見た目とは裏腹に走りは遅いの一言でした(※当時発売されていた2ストロークスポーツ車の中では)。


そう。


モアパワー。


最初からNS-1に80cc程度のエンジンを搭載した車両があれば良かったのですが、世の中そうそううまくは行かないもの。しかし、その複雑なジレンマこそがNS-1乗りの青春だったのです(NSR75の国内販売があればよかったのですが...)。





そして20年ぶりの初走行となります。




エンジン始動。




緊張しながらギアを1速へ。












「コン」








。。。







エンスト...(´- ω -`)?え
(車体がやや前に進みました)





もう一回。





今度は2速から。







「コン」






。。。






エンスト...(´- ω -`;)えぇ?
(若干前に進む)




クラッチも切ってるし。






コンコンって...f(*´・ω・`)狐さん?






そういえば車体が前に...









進む!!











しからばd(`・ω・´◎)









ニュートラルでクラッチを切ったまま。一応フロントはブレーキ。






エンジンはやや高回転を保ちまして。







パパパパパパパパパ〜!!




パパパパパパパパパ〜!!(排気音)





コワイ(>ω<;)!!





ドウシヨ〜((>ω<;))ブルブル





さすがに初回で。。。





ウィリーは





嫌です。。。







でも。






。。。思い切って





いざ。





いっきにギア...ダウン(1速へ)!!





カチャ。




。。。




カキーン!!!








_((・ω・;;))_!!!カキ〜ン?
クランク大丈夫...?









一瞬、エンジンが壊れたかと思いましたが。



なんとかエンストせずにギア入力成功です。



どうやらクラッチが固着していたようですね。。。



人生で初めての体験でした。



これでようやく次へ進むことができます。




 キャブレターセッティング中の一コマ。このときはMJ98番。

49ccのノーマル車(無改造車両)であればこれから始まるめんどうな作業は必要ないのですが、63ccにボアアップ(排気量アップのこと。改造申請済みですので合法となります)しているのでキャブレターセッティングという手間がかかります。

その前に。。。

ここから先はお話が難しい。と思われた方は気にせずに無視してください。もしくは「さらっと」流し読みしてくださいませ(笑)

お断りとして、私はプラグ交換をするだけでも恐怖を感じるくらいのド素人ですから記事の内容は絶対に参考にしないでください。とくに2ストロークエンジンはキャブセッティングに失敗すると故障に直結しますし専門の知識と技術が必要です。万一の場合は事故にも繋がるかもしれませんのでご了承ください。

ということで今回は作業中の写真を一切載せておりません。

あくまでもこんな感じでしたと記しているだけですので。。。できましたらどんな作業もバイク屋さんへご依頼くださいね_(・ω・)_


さて、20年ぶりの始動となりますので。

2ストオイルをガソリンに混ぜた混合燃料+オイルポンプによる分離給油(ゾイル入り)+メインジェットも大きめによるスタートとなります。これだけ入れると確実にカブりそうな濃さですw

もちろんガソリンは濃いめ(2ストロークエンジンは燃料やオイルが薄いと故障しやすいので、最初は濃い目の燃調から徐々に丁度良い濃さになるまで薄くしていきます)としたキャブレターセッティング。

予想通りガソリンはかなり濃く、走り出すとエンジンは不完全燃焼のボコボコとした吹け上がりでした。

そういえば若かりし頃、納車したての初走行ではマシンの使い方もろくにわからず、チョーク(始動性をよくするために一時的に燃調を濃くする装置)を引きっぱなしのボコボコフィーリングで走ってしまった覚えがあります(笑)


話を戻しまして(/ω・\)


ボコボコと吹け上がらないエンジンのリセッティングを何度かくり返しているとエンジンのレスポンスは回を重ねるごとに軽快になりました。

流れとしましてはメインジェット(おおまかですが、この数字が大きいほど燃調が濃くなります)を順に下げていきます。ガソリンが濃いとトルク感はあってムキムキなのですが、エンジンの回転数が上がりきらないのでまともに走れません(もちろん新品プラグを使用)。


ですので、濃い状態から丁度よい濃度になるまで徐々に薄くします。

110番(×ω×;)→108番(~ω~;)→105番(-ω-;)→102番(・ω・;)→98番( ' ω ' )!!


目安としてはプラグの焼け具合を確認しながら判断します。一般的にはきつね色の焼け色が良好とされておりますが、より現実的な作業としては各スロットル開度(全閉〜全開)のフィーリングを小刻みに確かめながら調整を試みました。

メインジェットはスロットル全開状態に大きく関わると思われますが(実際に交換してみると全体に関わっているように思いました)、例え全開状態で機嫌よく回っても、スロットル小開度から中開度あたりでカブる(または薄くなる)とフィーリングは悪化します。

ですので先にメインジェットの番数がおおよそ決まってから、スロットル小開度から中開度に作用するジェットニードルの位置(段数)を変更する方法で微調整を試みました。

それでも完全には決まりませんので、最初の落としどころはメインジェット98番、ニードルクリップは上段でした。プラグの熱価はあえて街乗りの7番(ボアアップしているので熱量が上がるため本来は8番が良いと思います)です。

ノーマルエアクリーナーBOX仕様が影響してなのか、ガスは随分と薄め。もといチャンバーが49cc用の乗りやすさに重点を置いたストリート仕様なのでこんなものでしょうか。

高回転はよく回ってまぁ良し。ただ、全体にトルク感が薄くて上り坂は頼りない。。。う〜ん。プラグの焼け色はきれいなのだけど...あくまでも目安ということで。


お試しにもう一回!!


今度は念のために予備の新しいプラグに交換してみました。

すると、なんとアイドリングやスロットル開度が少ないエリアの燃調がかなり薄く感じます。とくに暖気が少ないと先程よりスロットル小開度、低回転域の息つぎが顕著。エンストまでしました。



なんなん...(´・ ω ・` ;)


さっきまで快調だったのに...



驚いたことに、しばらく走行してみてもプラグ全体の焼けが白く全域で少し薄い。

アイドリングはあまり変わらないので二次エアーでもなさそうですし。

もしかしたら、最初のプラグはセッティング中の「カブり」によってプラグが本来の性能を発揮できなくなっていたのかもしれませんね。カブりの原因は、濃いめの混合燃料・混合+分離w・もしくはゾイルを混ぜた時の撹拌不足(意外にこれかも)などなどあやし過ぎるところは複数あります。。。

ということで、燃料が薄いと思いましたので98番から102番のメインジェットに変更。ニードルクリップ上段でテストしてみると。

おおぉ...g(・ω・;)!!

吹け上がりが鋭くて回転フィールは全域で超滑らかになりました。アイドリングも1,400rpmできれいに安定しております。

NS系エンジンのウィークポイント6,000〜7,000回転付近で発生する悩ましい谷(エンジンの回転が一時的にもたつく現象)もほとんど影を潜めました。7,000回転から上のトルクとパワーも見違えるようになり、上り坂でもぐんぐん加速!!

こんなに変わると拍子抜け。まさかプラグが原因とは思いませんでした。。。

走行距離もわずかでしたが、やはりプラグはカブらせてしまうと本当にダメになるようです。いろいろありましたがとりあえずはこれでいきます。

ただし、気温が暖かくなると濃くなるので、そのときはまたMJ98番に交換しようと思います。

 エアスクリューを規定値より絞ると低回転域のフィーリングが改善しました。ジェットニードルの位置を低く設定しているせいか、発進時の低速域(スロットル小開度)が顕著に薄かったようです。

ちなみに。

メインジェット102番のままジェットニードル中段もテストしましたが、低回転域のトルクはさらにアップしたものの今度は6,000〜7,000回転で大きな谷。エアスクリューもあれこれ試してみましたがちょっと難しい印象です。

ダメ元でメインジェット105番、ニードル上段と中段も試してみたところ、全域のトルクは猛烈にアップしましたが、6,000〜7,000回転の谷があまりにも強烈で不採用となりました。


余談ですが、昔はビッグキャブ&パワー◯ィルターにしたことがあるのですが、気象条件によってセッティングが毎日のようにズレるので心が折れた記憶があります。当時はインターネットというものが微妙にございませんでしたので情報は極端に少なく、今ほどラクではありませんでした。

原因はおそらくパワー◯ィルターの影響だと思いますが、答えの無いパズルを解くような、なんとも空しい感じだったと思われます。

そんな経験上。

街乗りとほのぼのツーリング重視の私にはどんな気象条件でもスロットル全域で燃調が安定しているノーマルキャブとエアクリーナーBOXの組み合わせが最高だと改めて実感した次第です。

ノーマルキャブは小刻みな調整こそ出来ませんが、意外にセッティングも出しやすくて吸気音も静か。結局のところ、悩んだらノーマルに戻すのもアリかもしれませんね。昔は恥ずかしかったノーマルチャンバーも今ならば逆に試してみたいとさえ思います。


 テスト走行で「ぞろ目」(・ω・)☆しかし水温計の表示が不調になりました。当初はノイズが原因だと考えておりましたが、どうやらセンサーのケーブルが断線しつつあるようです。機会を見て水温計を新調したいと思います。

話を戻しまして。

エンジンが絶好調になりましたので、お次ぎはNS-1のインプレッションです!!

エンジン
排気量は49cc→63ccに排気量アップ。ノーマルよりも全域でトルクが上乗せされております。原付としては重量級のボディであること、そして2ストロークエンジンゆえに低〜中回転域のトルクが薄いというハンデを抱えるNS-1にとっては、ほんの少しのトルクアップでも大きな効果があります。

私のNS-1は名前を忘れてしまった謎のストリート向けチャンバー(マフラーのようなものですが、2ストロークエンジンではチャンバー次第で出力特性が大きく変化します)を装着していることもあって、パワーはおそらくノーマルに少し上乗せされた程度(むしろノーマル49ccエンジンと有名な社外製チャンバーのほうが高回転域の出力は遥かかなたに上だと思いますw)。

ということで最高出力こそレーシングチャンバー搭載車よりも圧倒的に少ないのですが、低回転からフラットに盛り上がるトルク特性のおかげで4,000回転位からでも普通にクラッチミートが可能ですから市街地でも乗りやすいです。

ここまで読んで頂くと「なんだ、普通じゃないですか」と思われるかもしれませんが、あくまでも2ストロークエンジンですので本性を現すのはこれからです。

エンジンの回転数がパワーバンドに入ると4ストロークエンジンとは違う驚異的な回転力を発揮します。タコメーターの針は赤領域に向けて吸い込まれるように吹け上がり、官能的でドラマチックなパワーフィールを保ったまま車体を急激に前へと押し進めます!!

同排気量の4ストロークエンジンとは別次元の力感。気を抜くと回転計が黒領域まで回ってしまいそうな勢いでした。


どうしよう。。。これは面白いです。

...g(・ω・;)これこそパワーバンド!!


ヤク◯トとほとんど同じ容量の排気量とは到底思えない速さ。久しぶりに2ストに乗ると「実にけしからんバイク」だと思いました(笑)

あと意外だったのが単気筒なのにほとんど手が痺れない振動の少なさに驚嘆しました。

バランサー付きということもあるのでしょうが、このスムーズさはもしかしたらゾイル効果?

という疑いもあります。

4気筒みたい...f(・ω・)



スプロケット

平地では十分によく走るNS-1ですが、急勾配の坂道ではトルクが足りないので遅い(現状ではあきらめますw)のと、巡航で走る場合に回転数が高い感じを受けます。

ちなみに現在のスプロケは(F15丁 R41丁)。

ノーマルはF(フロント)14丁ですが、市街地巡航しているとエンジンの回転数が高すぎるのでF15丁にアップ。気になる加速性能はほとんど変わらずに常用回転域を少し下げることができます
時速60km/hで走行すると回転数は約7,350rpmとなりましてF14丁よりも幾分ラクですが、それでもブーツの先は幻の7速に入れようとしてしまいます(笑)

ギア比を加速重視にするか、ハイギヤードにするのかは、普段走る道の勾配や流れの速さによって選ぶことになります。

巡航仕様としてF(フロント)15丁、R(リア)を40〜39丁にするのもありかなと少々悩んでおります。。。しかし、平地はよくても坂道は厳しくなるのかもしれませんね。20年前にセッティングしていたF15丁、R40丁は的を得ていると思いました。

理想的にはF16丁にしたいところですが(~ω~;)トルクが足りない...

これは小排気量車にとって切実な悩みですね。

 タイヤ幅は標準に戻しました。やはりメーカー指定のサイズはベストなパワーバランスです。

ワインディングや街乗り

せっかくですのでワインディングも軽く走らせてみました。

レディよりもさらに軽いので本当に自由自在に走らせることができます(笑)

上りは((×ω×;))...だけど。

下りは((((((((((っ・ω・)っ♪

ワインディングの評価が低そうなNS-1ですが、それは同クラスの他車種と比較した場合であって、ニーグリップをしっかりすれば十分に安定しておりました。

燃料タンクがリアに配置されているので、とくに上りはアンダーステアであるものの、車両重量101kg(乾燥重量92kg)の軽さは伊達ではありません。あくまでも私見ですが下りでは十分以上に速いと思います。

足回りはフロントフォークのオーバーホールが効いているみたいでスムーズに路面をいなしてくれました。気になるリアショックは20年前のままだけど市街地走行では何の不都合も無く快適な乗り心地です。

シートの座り心地も意外にいい感じなのですが、身体が小さい私は前側に座るので少し内股が痛くなります。ツーリングでは「ゲルザブ」やデイトナから発売されている「ツーリングサポートゲル」があるといいかもしれませんね。

そのままでも一日の走行距離が150〜200㎞程度であれば、さほど苦労も無く普通にツーリングできると思います。

 結局貼ってしまいました...

フロントフォーク
オーバーホール&身近な丸い銅を用いたお手軽バネ強化もいたしております(これでバランスが良くなりました)。正立フォークですので柔軟性があって扱いやすいです。動きに関してもきちんとお仕事しております。やみくもに速度を上げたり、深いギャップを越えなければ必要十分です。

リアサス
乗り心地は良しですが、ハングオンのフォームで山道を走るとリアに物足りなさを感じました。ダンパーの減衰力不足のせいか、サスは少し波打ちしやすくなります。
ただ、リーンウィズやリーンインでニーグリップをしっかりと行うコーナリング方法では問題ありませんでしたので一般的には気にしなくてもOKかと。
まぁ...私の運転が今ひとつということでf(     ;)

フレーム
シンプルで細いフレームは重箱の隅をつつくと高いGを伴う旋回でフレームやサスペンション(リンク含む)を含めた車両の剛性に僅かな「ねじれ」を感じますが、これはよく注意しないと気づかないレベルのものです。
公道では全く影響ありませんが、もしかしたらサーキットにおいて振り回すような走りをすると少しだけ気になるかもしれません。

タイヤ
銘柄は◯リヂ◯トンのバト◯ックスB◯◯9

NS-1の指定タイヤ幅は細いこともあって回頭性は抜群です。それゆえに深いバンク角を保つには少し気を使う印象でした(さほど傾けなくてもリアタイヤは端まで接地してしまいます)。

グリップ力は荷重をかけてグリップさせている範囲ではすこぶる良いのですが、ワインディングの下りなどで深くバンクさせるとタイヤは早い段階でスライドを始めます。これはおそらく細いタイヤ幅の影響だと思われます。挙動そのものは滑らかなのですが、コントロールできる範囲は太いタイヤのバイクよりも少ない気がします。

テスト走行は真冬でしたので路面はかなり冷え込んでいる状況でしたが、熱を入れたあとのドライグリップは十分すぎる安心感があります。ちなみに、ごく普通に安全運転で走る分には熱が入ってない段階でも滑るようなことは一度もありませんでした。

これは全てのタイヤに共通すると思うのですが、冷えた状態で無茶な走りをすれば滑るのは当然です。。。

グリップの手応えもあり、クセの無い自然なフィーリングは好印象。街乗り、ツーリング、スポーツランまで活躍できるハイグリップタイヤだと思います。昔はT◯900一筋でしたが、◯リヂ◯トンも選んで失敗しない優れたタイヤでした。

当然ながら冬でもしっかりと減りますが、この手のタイヤではご愛嬌ということでf(^ ^;)

ブレーキ
ハイグリップタイヤとZCOO(ジクー)のフロントパッドの相性が非常に良好。素晴らしい制動力は圧巻です。初期段階からよく効きますし、ダストも少なめでこれには大満足◎

リアのノーマルパッドはタイヤのグリップ力に対して制動力は完全に劣っております(もともと時速30㎞の上限が想定ですし)。ですが、これはこれで効き具合をコントロールできる幅が広いので勉強になります。

残念なのはダストの量が凄いので白いホイールだとすぐに汚れが目立ちます。でも、ほとんど新品状態ですので、このまま使用してみようと思います。

ブレーキの前後フィーリングやタッチはオーバーホール後ということでとてもスムーズでした◎

 愛称はメロディ。2スト独特のサウンドを奏でます♪

駆動系や変速
シフトは滑らかでニュートラルも容易に入ります。今回は各部の点検をするつもりで走行しましたが、小気味よいクロスミッションをついつい楽しんでしまいます。
街乗り中心ですので、今回入れたホンダ純正のG2オイル(10w-40 or 10w-30)で十分だと思うのですが(ゾイルも投入しました)次回はG3を試してみようかと思います。

乗車ポジション
昔のバイクですのでレディ(メガリ250r)よりも少しハンドルが遠め。でも前傾姿勢は緩やかでこちらのほうがラクでした。乗り心地も想定外に優れており、原付としては窮屈感も少なめです。
小さなカウルですがネイキッドバイクと比較すると有効な防風効果があります。

エンジンオイル
2ストロークエンジンにはエンジン腰上を潤滑させる燃焼用のエンジンオイル(2stオイル)とエンジン腰下に用いるミッションオイルの2種類を必要とします。ここではエンジン腰上用のエンジンオイルを指します。
ボアアップを施しておりますのでオイルポンプの排出量を調整して若干上げつつ、とりあえずは純正品の中で一番グレードの高い『ULTRA GR2』を使用中。さらに2スト用のゾイルも添加。

エンジンフィールも普通に良くてエンジンの保護にも優れていると思われますが、街乗り中心ですのでサイレンサーの出口が若干湿っております。

未燃焼オイルによりナンバープレートの裏側もオイルで汚れておりました。始動直後は白煙モクモク、走り出すと煙はほとんど確認できませんが臭いは少し気になります。オイルというよりガソリン臭かもしれませんが。

2ストの弱点である排気煙と臭い、オイルの飛沫は少しでも改善したいところでして。

GR2はもう1本予備があるのですが、次回は親切な方より頂戴しましたヤマハの「オートルーブスーパーRS(赤缶)」もしくは、Hiroko広島高潤の「KZ フォーミュラ2」または「ひましじゃけん(面白い名称ですねw)」を検討中です。

個人的には「ひましじゃけん」がとっても気になります(笑)

エンジンオイルは急激に減る訳ではないのでツーリングの前に確認すれば十分だと思います。ただしロングツーリングの場合には予備を持っておいた方がよいです(経験上...足りなくなります)。

燃 費
テスト走行で31km/L。この数値はキャブセッティングによる無駄なスロットル操作&山坂道も多分に含まれておりますので、燃費走行すればもっと走りそうです(ノーマルの49ccは50㎞程度走っていたと思います)。
NS-1の燃料タンクの容量は8ℓですから、適当に走ったとしても無給油で240km以上は走れそう。もしかしたら300㎞を越えるかもしれませんね。



総括として
NS-1は原付ということを考慮すれば十分に高い性能を持っていると思います(むしろ原付にしては贅沢かも?)。

狭い路地にも臆すること無く入って行けるし、Uターンも自転車並。この気軽さは見知らぬ土地を冒険する上でかなりポイントの高い要素だと思いました。数泊程度の下道ツーリングも楽しめそうです。

大型バイク、中型バイク、小型バイク、そして原付と色々乗った経験上、同じバイクでも排気量ごとに見えてくる世界が異なるので、それぞれに楽しさのポイントが見つかるように思いました。

大きいバイクに乗っている経験豊かなベテランライダーであれば原付にしかない軽快な面白みを再認識できると思うし、逆に原付や小排気量車にしか乗ったことがない場合は大きいバイクにチャレンジしてみると長距離でも快適に移動できるという未知なる発見があると思います。

もちろん、私が好む中排気量はオールマイティーに何でもこなしてくれます。

そうこう考えると、小さな原付には大きなバイクだったりすると高速道路で飛び越してしてしまいそうなマクロな風景をじっくりと眺めながら走ることができそうです。

それはもしかしたら「旅の原点」なのかもしれませんね。

バイク乗りにとって知らぬうちに忘れてしまっている大切な「なにか」は常にここにあるように感じました。

これまで2輪に乗ったことがない人には気軽に「旅」をはじめてみる機会にもなりますし、あるいは大きなバイクに乗っているライダーでしたら原付で「リセット」してみると退屈な日常に新しい風が吹くと思います!!



ちなみに。



私のNS-1はエンジンを63ccにボアアップしている(申請済みの合法的な改造車です)ので原付二種(小型限定普通二輪免許以上が必要)となりますが、標準の49ccモデルであれば普通免許または原付(一種)免許で乗ることができます。

自賠責も5年加入なら格安だし、任意保険も自動車を所有していれば「ファミリーバイク特約」を使えば安価です。税制面に関しても安い上に車検もありません。

ということで(笑)

バイクに乗ったことが無い方でも、原付を所有してみると趣味の幅が広がるかもしれませんね。町内を一周するだけでも楽しいですよv(・ω・)♪1台いかが?

原付(一種)もしくは普通免許をお持ちであればスクーターはもとい、原付のマニュアルミッション車も区別無く乗ることが可能ですので、これまでに「バイクには乗ったことが無い」という方でも、実は気軽にツーリング(旅)に出掛けられます。

どの免許でどんなバイクに乗れるのかというのは、バイクショップで車両を見ながら相談してみるのもよいかと思われます(バイクを見るだけでも楽しめますょ)。

ただし、原付(一種)は制限速度が時速30キロ等々の原付ルールがあるので、性能的には余裕があっても速度には注意が必要です。まさか、20年が経過した現在でも未だに30キロ制限があるとは思わなかったのでちょっと驚きでしたが。。。




最後に。

記事で振り返れば簡単なように見えるかもしれないのですが、NS-1のレストア作業は実のところしばらく前からコツコツと作業しておりまして。細かいところの掃除やパーツ交換、調整にも時間がかかりました。

頑張って自分で作業したにも関わらず、レストアにかかった費用(任意保険などの諸費用等含む)は当時の新車が購入できるレベルとなりました...f( - ω - ;)もはや125とか...中古なら250も狙えます...

中古パーツで揃えればもっと安くできましたが、今後のことも考えて新品パーツを多用したこと。そしてケミカルや工具類もありませんので、一から揃えたのも費用が嵩んだ原因です。

もし、これからNS-1などの旧車を入手される場合、整備の経験や道具が揃っているのでしたら安価なベース車両の購入もありですが、そうでない場合には多少高くても状態の良い個体を選んだ方が結果的には良いのかもしれませんね。2ストは小まめなエンジンオーバーホールも必要ですし。。。

ただ、自分で整備すると愛着は湧きますよ♪

2ストはもはや絶滅種となる枯れた技術ですが、今乗っておかないと、この先どんどん味わえなくなる貴重なエンジンです。一度しかない人生ですし、もしも心に「2スト」が引っかかるのでしたら今一度だけでも乗っておくことをおすすめします。

今後はそんな愛馬と機会があればゆったりまったりの「原付ほのぼのツーリング」を楽しみたいと思います(^ω^)




そして。



試走後、レディにマシンチェンジすると。
やはりレディは特別な雰囲気に満ちておりました。

フルカーボン(調ですw)による大人の質感。
十分なパワーと剛性感のある走り。

小さすぎず大きすぎず、軽すぎず重すぎず。
私にはぴったりです♡
















おまけ

 総走行距離は約16,000㎞の20年選手。できるだけノーマルに近い状態を維持しようと思います。

NS-1といえば『メットイン』のセンタートランクです。



24Lという十分すぎるラゲッジの容量は想像以上に便利。内部にはUSB電源やシガーソケットをトランク内に搭載しておいたので今後はいろいろと活用できそうです。せっかくですのでナビマウントも検討しております。

ただ、残念ながらフルフェイスヘルメットは入りませんでした(SHOEI XR-1100)。メットインだけどヘルメットが入らないところに時代を感じますね。種類やサイズによっては入ると思いますがヘルメットも昔より大きくなりましたので。。。

ということでヘルメットホルダーは別途用意しなければならなくなりました。あとは時計も必要ですね。

おそらくは他にもトラブルが出ると思いますので、まだしばらくは調整期間になりそうですが、コツコツ調整していきたいと思います。

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2 件のコメント:

カティス さんのコメント...

レストア作業お疲れ様でした。

てっきりNSRだと思ってましたが、NS-1だったんですね。私も昔、短い期間でしたが中古で譲ってもらったNS-1に乗っていましたが懐かしいですねぇ。

多少、チューニングされていたマシンだったのか、下りの速さは原付とは思えないほどでした。

私もメガリの他に、現在発売されている中で世界で唯一?の2stバイクのアプリリアSR50Rという2st水冷スクーターに乗ってますが、10年選手となったので今月リフレッシュにお店に預けたら、車体価格の半分近くが飛びました(^^;)

20年も経っているNS-1はまだ部品が供給されているのも驚きですね。

オイルは自分的には赤缶が白煙も少なく、カーボンも溜まりにくくて使い易く感じました。ひましじゃけんは面白いネーミングだったんで試してみたかったんですが、冬季は非推奨だったので断念しました。

そういえばゾイルもお使いのようですし、ゾイル配合のシンセティックゾイルオイルも面白いかもしれません。若干コストが高くなりますが、赤缶と添加用ゾイルの合計額と大して変わらない程度なので意外に悪くないと思ってます。(GR2の2倍以上にはなりますが…)

西山武志 (TAKESHI NISHIYAMA) さんのコメント...

カティス さま

こんばんは
おかげさまで何とかレストア作業を完了しました。

カティスさんもNS-1に乗られていたのですね。おっしゃいますように下りでは元気よく走り、そして上り坂では時間が止まっているようなスピード感です。でも、これこそがNS-1(笑)

今現在も2stのアプリリアSR50Rに乗られているとのこと(・ω・)!!
「アプリリア」というイタリア車の響は美しくて羨ましいです。エンジンン寿命の短い2stゆえに整備の手間や費用は嵩みますが唯一無ニの個性には魅力がありますね。そして私もエンジンOHがいつも頭を過ります。。。

NS-1の純正部品も徐々に廃盤が増えていると思われますが、発注した部品はほとんど入手できました(無くても代替品や汎用品、中古パーツで揃いそうです)。とは言いましても、現実問題として部品のストックを考えていく必要がありそうですね。

2stといえばエンジンオイル選びも楽しい♪白煙やカーボンが少ないとのことですので、次回はぜひ赤缶にしようと思います。ご指南ありがとうございますm(^ω^)m

シンセティックゾイルオイル(2st用)も成る程ですね。赤缶の次にゾイルを再添加するつもりでしたので検討したいと思います(まぜるのも面倒でした)。エンジン保護、レスポンス、煙や臭いなど、オイル次第で変化するものが多くあるので決め手が難しいですね。

何故か不思議な安心感が漂う魅惑のGR2ですが、街中では少しカブり気味なのと香りが残念。。。でも最後はいつもGR2に戻ってしまいます(笑)