2010年3月25日

馬場伸彦 教授の講演会



先週末、神戸ファッション美術館にて開催されている「神戸アートコレクション 2010」のイベントとして甲南女子大学の馬場伸彦 教授がファッション写真の魅力について講演会を開催するので、仕事を早々に切り上げて神戸に。ファッションと写真&アートの関連性や歴史についてのお話を傍聴させていただいた。大学を去って以来となるだろうか、ヘルミュート・ニュートンなどファッション写真に関わったカメラマンの写真や歴史を映像と一緒に振り返る。講演会は2時間程度の時間にも関わらず写真の初心者でもわかりやすい内容で解説された。ところどころに馬場教授の写真に対する見解も加わり、ファッション写真の講評会としても楽しめたし、講演会後には会場で時間いっぱいまで質疑応答がり、参加していた写真家からの熱い質問を答弁されていました。

例えは。。。
ファッション写真では女性のエロチシズムが漂うものが多いのですが、作者のメッセージを主体とした西洋絵画などと比べた場合、あからさまに写る写真のドキュメンタリ的なヌード表現は写真家の存在感が希薄になったりして、アートかポルノグラフィティかといった境界が曖昧になりやすくなる「リアル表現」のジレンマが抱える問題。
日本人のモデルよりも外国人のモデルがファッション写真として優位になる理由。ファッションやスタイルが男と女では求めるものが相違する理由。などなど、日頃はあまり聞けない質問が飛び交っていました。

個人的に面白かったのは馬場先生のファッションの「記号性」についての話。
ファッションの記号性はキャラクターを自ら作る役割があり、私なりの例を挙げると。制服(スーツなど)を着用している人をみた場合、一般的にはビジネスマンとしてだいたいの人が認識します。これを記号性としてとらえるのです。たとえビジネスマンではない人が着用していても概ねそう認識するとおもいます。つまり、ファッションは私たちが何者かを示したり、社会的地位などを象徴する知覚表現でもあると言えるのではないでしょうか。言い換えれば、ファッションによって自分自身のキャラクターを作り、演出ができる。そんな見かたや楽しみ方もあると思います。個人的には写真も写真家の「意志」を「演出」するので関わりが深いと感じました。。。

ちなみに。

同美術館の4階では3月28日まで20世紀のファッション写真展も同時開催されています。時代ごとの貴重なファッション写真が展示されていますのでお早めに。

2010年3月17日

パリのつづき

 
パリの街角から空をスナップショット。


今回、パリを訪れた目的はもちろん写真の撮影が含まれる。作品しかり。頼まれものの写真もまたしかり。

それ以外の目的は知人と再会して会話や食事を楽しみながら「フラリ」と街角を歩く旅だ。せわしなくスケジュール帳が埋もれるような旅にはしたくなかったという願いが届いたのか、ちょうどいいことに2月のパリはとくに大きなイベントもなく観光客の気配も身を潜めていた。
夏の華やかな印象とはかけ離れるけど、街の建物が浮き彫りになる冬の街並も悪くないと感じるのはきっと私の心も成長(変化?)している証拠なのだろう。

大人と子供が重なるような心を抱きながらトコトコと歩く。上を向いて歩く。

そしたら曇天がお似合いのパリにすこし晴れ間が覗いていました。。。

2010年3月11日

ちょこちょこと販売中

和歌山は、あいもかわらずめっちゃ寒いです。少し前、長野に居たときよりも寒いョ。。。

昨夜、某百貨店のエージェントさまから少し特殊な写真作品のオーダーを頂いたので朝から心を込めて作品の調整をしております。納得するまで労力と時間をかけます。ちなみに、写真というのは撮れば何枚でも同じプリントや出力物ができると思われがちですがこと銀塩プリントに関しては同時に複数毎のプリントをして、ストックしていない作品でもないかぎり、次回のプリントには微妙な差異が発生します。しかし、写真であるにも関わらずそういった差異ができるのが、個人的には価値でもあるように思います。なぜならばその差異が人の手が介入した「風合い」として作品に残るからです。

理想的には全ての作品を全てのエディション分、あらかじめ紙にプリントや出力をしておけばよいのですが、保管場所・管理・金額面の問題からもこれはまず不可能なので現存している作品以外は毎回見本に照らし合わせながらプリントをします。差異ができるオンデマンドではありますが、一方で新鮮(紙は生ものですので)な作品をお届けできるといったメリットもあります。

また、私は写真に対して「イメージこそが何よりも大切」という前提ですが、実際にそれを表現するには理想的なプリントとアクリルや額装などによる工夫も必要となります。こちらはやりすぎると雑貨になりかねませんが、やらなさすぎるのも華がないのでいつも複雑なところです。

今回は小難しい話になりましたが、私としては情熱で作り上げた作品をコンセプトとともにお客様に喜んで手にしてもらえることが何よりも嬉しいといつも感じています。
コツコツ・コツコツです。。。(・_・*)

2010年3月6日

大阪で友人と再会

この一週間は仕事の関係もあってほとんど和歌山におりませんでした。どうも眠りが浅いです。

そんななか先日に大阪で友人と再会。お誘いもあってキヤノンギャラリー梅田とニコンプラザ大阪を覗く。キヤノンギャラリーでは展示作品を拝見したりEOSなどのカメラで遊んでいた。そしたら偶然?に馬場伸彦先生の後援会の案内状を発見。
今月から神戸ファッション美術館にて開催されている「神戸アートコレクション 2010」のチラシである。これは写真|演劇|映像|パーフォーマンスなどの多彩な芸術表現を通じた展覧会で前期(3/1~12)後期(3/18~28)の期間行われています。

また3月20日(土)に神戸ファション美術館5Fオルビスホールにて(18:30開演)甲南女子大学の馬場伸彦 教授がファッション写真の魅力などについて後援会を開催されるそうですので写真&アートファンにもオススメのイベントだと思いますョ(・ω・)b


 キヤノンギャラリーで発見

そんな感じで次はニコンプラザへと移動。たまたま神戸芸術工科大学やビジュアルアーツなどの卒業制作展が開催されていた。これは面白かった。オリジナリティor技術といった「写真作品」に対するアプローチがそれぞれにまったく異なっていた。あえて抽象的に言うと、制作過程においてイメージに染まるか染まらないかみたいな感じかな。無論のこと、どちらが善し悪しといったことではなくて双方にきちんと大切な部分が分配されていたと思う。「どっかで見た、誰かがすでにやっている」といった作品のもろさも同時に実感する。やはり自分とどれだけ戦えるかが決めてとなるのだろうか。

灯台下暗しである。

そのあとも友人と写真の現状とこれからについて語りあった。。。